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2006年8月号

火曜日, 8 月 1st, 2006

○月○日
この夏、瀬戸内海のシラスは不漁だそうである。例年に比べて海水温が低いからだという。瀬戸内海に比べて海水温が高いままなのが太平洋南海域だ。ここ2、3年、日本列島に上陸する台風の猛威は、高海水温が原因といわれている。
?異常気象が起きている?といつもどこかで言われている気がする。日本だけじゃなく、世界中で異常気象が日常茶飯事になったということだ。だから、もうそれは異常ではなく、そういう現象もありですよ、ということなのである。
そして、むずかしいのは日本で頻繁に起こる地震の為に、自然災害は仕方ないことと、あきらめている人が多いことである。
考えてみれば、?東京・東海・南海に大地震が起きるぞ?と言われて30、40年も経つ。テレビや週刊誌というメディアが現れてきてからだから、もうずっと”大地震が来るぞ”というマスコミ大合唱は続いている。
“オオカミが来るぞー”の童話ではないが、日本中が同じような童話の状態に陥ってしまっているのだろうか。それとも、”みんなで渡ればこわくない”モードを信じようとしているのか。地球環境の情報を目の前にして、私たち一人ひとりの無力さをつくづく感じるのである。
サッカーワールドカップが終わろうとした時、突然の北朝鮮のミサイル問題。マスコミの格好のネタ登場だ。過剰な報道で、日本中を”制裁モード”に作り上げてしまった。8月15日まで、小泉さんの靖国参拝問題を、マスコミにとっての”夏のマツリ2にするつもりなのだろう。
今月号の特集”私にとっての夏マツリ”とは、と自問自答してみる。最近、楽しみな夏マツリと言えるものがないことに気づかされるのだ。私にとって確たる 夏マツリがあったと言えるのは、やはり10代、20代だったように思う。小学校、中学校の夏休みは、今でも忘れられない夏のマツリだった。
東京での20代は、そのすべてが夏マツリのようだった、と言えるのかもしれない。貧乏で、汗まみれになりながら、とにかく若い魅力だけが自慢のチャレン ジを繰り返していた。たくさんの人との出会いは、まさにマツリだった。ならば、そのマツリをお前は楽しんだのか、と言われると、楽しみきれない自分の未熟 さ、拙さを十二分に体験させられたものである。
今月号で取材した矢崎夫妻は、4年前に倉橋島に定年移住した方だ。その倉橋島の南側は西瀬戸内海でも有数の美しい風景が広がっている。そして、海産物や 農産物共に豊富だ。スローフード、スローライフを実践しようとする人には、これ程適している地はないのである。また、田舎暮らしで人恋しくなったなら、に ぎやかな街に1時間以内に出ていけるのも魅力だ。
夏マツリをちゃんと意識して、楽しめる人こそ、”定年移住”の事を起こす人達なのだろう。
さて、私にとっての夏マツリはどこにあるのだろう。
盛夏、暑中お見舞い申し上げます。