Archive for 4 月, 2008

2008年4月号

火曜日, 4 月 1st, 2008

○月○日
相変わらずの“パックジャーナリズム”の横行である。今回のターゲットは、“イージス艦あたごと漁船清徳丸の衝突事故”の関係者である。主役はイージス 艦。ハワイ沖で米軍とミサイル迎撃の共同訓練を終えての帰港直前の事故だった。そして、その事故後の海上自衛隊のドタバタ劇で、一層マスコミのエジキと なったのである。
海上自衛隊の基地がある我が町にとっては、この事故は対岸の火事のような受け止め方は出来なかった。ただ、どうしてあのような衝突が起きたのだろう、という素朴な疑問を持ったのである。居酒屋でよく出会う元自衛官の友人とも、話題はもっぱらこの事故のことだった。
しかし、呉での侃々諤々のこの議論は、マスコミのパックジャーナリズムとは、少し違う視点があったのである。その一つは、イージス艦の見張りをしていた ノンキャリア組と、操舵室のキャリア組との意思疎通のなさ、人心乖離が起こした可能性があると!?日頃のキャリア組との意思断絶が、ノンキャリア組の根っ 子にズシリと重く横たわっているという視点である。マスコミは、制服組と背広組の幹部の問題を立ち上げて、責任論に言及しているが、現場である海上自衛艦 という隔絶された小世界では、このキャリア、ノンキャリア組の関係が難しさを増している事実を見すえないことには、事故の本質にたどりつけない気がするの である。
また、最近のIT化の波は、海上自衛艦の設備にも大きな変化をもたらして、アナログに慣れたノンキャリア組は、大変なストレスを抱えながらデジタル化に対応させられている。
呉の街でも、自衛隊員がスタンドでポツンと一人で飲む姿をよく見かけるが、何というか“オタク”要素の濃い自衛隊員が増えたなと思うのは私だけだろうか。昔のように年齢差のある隊員同士が群れて飲む姿をついぞ見かけることが少なくなった。
「亡国のイージス」という小説が映画化され、話題になったのは何年前のことだったろう。この小説の導入部分は、確か呉の海上自衛隊が描かれていた。小説 は、東京湾で北朝鮮兵士にイージス艦を乗っ取られ、首都東京が危うくなるという物語だった。この物語の中でもキャリア組とノンキャリア組との軋轢がクロー ズアップされていた。物語はノンキャリア組の活躍でイージス艦を取り返したのだが、小説と繋がるキャリアのフツーの自衛隊員の現実をもっと表に出すこと が、自衛隊改革の一歩になると思ったのである。
○月○日
東広島と呉市を結ぶ自動車専用道「東広島呉道」で、昨年11月に部分開通した7.3kmの区間に、国と県が約5億円を投じて架けた13本の跨道橋の多く が「動物専用橋」になっている!?という新聞記事には笑ってしまった。記事の中には跨道橋を渡るタヌキ二匹の写真が大きく載っていた。一本約4000万円 の「獣道」を平成20年代半ばの全線開通までに、さらに8本架ける計画があるというのである。
今、道路特定財源の支出の問題が毎日のようにマスコミを賑やかしているが、私たちの身近なところでも「獣道専用」!?のこんな道を作り続けているのである。
いやはや、この国のお役所のお金の使い方はどうなってしまったのだろう!?国土交通省の道路特定財源、厚生労働省の年金問題、防衛省の随意契約、そして、少し前の農水省や外務省と、お金の問題だらけなのである。
“所詮、日本という国はこんなもんだろう”という“お上不信”は確実に広がってきている。しかし、このままなるようにしかならない、と私たちがあきらめ てしまうことを、お上は実は狙っているのかもしれないのだ。中央の政治の話だと思っていたことが、突然地方の私たちの身近な問題として降りかかってくるこ とを忘れてはいけない。
“医療だけはまず充実した街”だと思われていた呉市で、共済病院の産婦人科が廃止になったことで、集約される国立病院では患者の多さに既にパンク状態に 陥り、様々な問題が表出してきている。小泉改革の新臨床医研修制度などの“市場原理主義”の闇が地方都市を覆い始めたのである。
“道路か医療か”どちらが私たちの暮らしに優先するのか、私たち自身がはっきりとした意見を持たなければならない。コトバを持たない限り、政治家やお上 は動かない。だからこそ、選挙の一票を大事に使わないといけないのである。投票率を上げる、それも大幅に上げないことには、いつまでたっても、私たちはお 上から“正しき愚民”呼ばわりされ続けることになるのだ。
○月○日
もうすぐ、プロ野球が開幕する。今年のカープは相変わらず新戦力の魅力乏しく、低迷状態が続くことを予想するファンが多数である。これほど希望が持てな いまま開幕を迎えるのは過去にも覚えがない。テレビのスポーツニュースには、阪神のユニフォームを着た新井選手が、元カープの金本選手と嬉しそうに活躍す る姿、そして大リーグのマウンドに黒田投手の姿を映し出す。また、日本ハムの新人、広島出身の中田選手が人気を集めている姿がー。そんな中、カープの ニュースは、殆ど映らない。12球団で一番映らないチームではないだろうか!?カープに人を集める魅力ある選手が少ないからだ。外人選手が活躍して勝った としても、あまり球団人気に影響はないのだ。広島出身の選手を集めないと、カープに明日はない!?巨人の二岡、西村、阪神の金本、新井、中日の谷繁、そし て日本ハムの中田選手を広島に!?というチームになれば、人気が出ること間違いなし(笑)。