Archive for 2 月, 2010

2010年3月号

火曜日, 2 月 23rd, 2010

◯月◯日
本誌連載中の「こだわりのヘルシーグルメダイエットレストランin呉」が、テレビの『たけしのみんなの家庭の医学』に取り上げられた。ゴールデンタイムの一時間番組の題材がすべて呉の料理人の作るダイエットメニューだったから、私としては〝シテヤッタリ〟だったのだ。
地方の一都市である呉のこうした取り組みをたけし大御所が俎に乗せ、メインコメンテーターとして呉から駆けつけた日下医院の日下美穂さんが出演して番組が進んだのである。
本誌で提唱していたのは、一食の塩分3gとカロリーを600キロカロリーに押さえたカラダにやさしいメニューを呉の料理人に創ってもらうこと。そして、その料理がちゃんとおいしいことだった。
番組では、和食、洋食、中華、各々、花月の沖松さん、クレイトンベイホテル・ヴェールマランの物部さん、呉そごうの四川飯店の中本さんを中心に5人の呉の料理人が出演したのである。このようなむずかしい取り組みをしている呉という町は、何と文化度が高い町だろう、と全国にアピールしたことになった!?
東京でのテレビ収録に出演した日下さんは、〝言いたかったところが大部分カットされちゃって—〟とボヤいていたが、〝それはバラエティ番組だから仕方がないね〟と私も同感。そして、〝まっ、呉の大宣伝になったんだから、よかった〟と二人で祝盃を上げたのである。
続いて、テレビドラマ『特上カバチ!!』がスタートした。原作者は呉在住の田島隆さんで、本誌でも「カバチタレ相談」でお馴染みである。連載テレビドラマ化は、前回の『カバチタレ』に続いて二度目だ。主演を大人気の嵐のメンバー桜井翔が演じているというTBS特上!の制作番組らしい。
田島さんに〝よかったね〟と言うと、〝よかったんですが、一回ごとのシナリオの法律監修をするので、それはそれで大変です〟というウラ話を話してくれた。
田島さんは、実は高校中退で、そこから30を超える種類の仕事に就きながら自活して、21才で海事代理士、行政書士になったという大変な苦労人なのである。そんな彼が呉で事務所を開きながら、プロのマンガ原作者として書き始めて10年経つ。そして、今、田島さんは某大学院に通い、弁護士資格獲得に向けて挑戦中という。事務所も経営しながら、マンガ週刊誌の連載を2つ抱えているという田島さん、〝寝るヒマがないんじゃないの〟と心配したくなる。まさに、今呉市で一番忙しい人が彼かもしれない!?

◯月◯日
またまた連日、テレビで呉の話題がニュースに取り上げられていた。
まずは、「呉細うどん」が全国的に盛り上がっている〝B級グルメ大会〟に参戦するというニュース。これは、呉飲食組合が中心となって、呉の戦後の歴史の中で生まれた細うどんを、町おこしに使って盛り上げようというものだ。そして、呉の様々な料理屋さん40数軒が細うどんメニューを開発して、〝呉の町メニュー〟として今から売り出すという。
そうした中で、中心メンバーの多幸膳の橘さん達は、3月20日・21日に、岡山の津山市で行なわれる「おかやまB級グルメフェスタin津山」に出場する。その出場のために考えた細うどんメニューは〝ぶっかけ細うどん〟。近々呉でも食べられるぞ。
続いて、NPO法人「くれ街復活ビジョン」が発表した「石段の家プロジェクト」と中通の空き店舗を改装して創設する『松本零士ヤマトギャラリー(仮称)プロジェクト』のニュースだった。
「石段の家プロジェクト」は両城地区の空き家になった階段住宅を改装して再生、滞在型観光を打ち出す拠点作りをしようというものだ。呉の町で疲幣している地域といえば中通と急傾斜地地域だが、その二つの地域を復活させようという町おこしなのである。
それから、本誌にもテレビ局の取材が入ったのである。それは、本誌で「オイスターシティ呉」のキャンペーンを仕掛けていたからである。呉市がかきの生産量日本一になったからには、このチャンスを生かして量の自慢ばかりではなく、かきを取り巻く環境の質も日本一にしようじゃないか、と提案していたのである。行政、かき業者、町の料理人を巻き込み、町ぐるみで質の高い情報発信することが、私のねらいである。まずは、広島かきの〝情報中心地〟を呉に移すこと、これが大事である。

◯月◯日
東京、六本木にある新国立美術館に行く。今大人気のルノワール展が開催されていたのだが、その企画の仕掛人である福永治さんに会うためである。呉出身の福永さんは、いま副館長という要職に就いていた。福永さんとは20年振りの再会だった。呉市立美術館を立ち上げ、キュレーターをしていた福永さんは、そこから広島市現代美術館、そして東京へと移った。そして、新国立美術館の立ち上げに関わり、現在に至っている。
福永さんと話を終えて、近くのミッドタウンに連れて行っても貰う。そこでは文化庁主催のメディア芸術祭の授賞式が開かれていた。主催者側として出席する福永さんだが、私はといえば受賞者側の招待客の一人である。この芸術祭のマンガ部門で受賞したこうの史代さんに誘われたのである。呉を舞台にした『この世界の片隅に』が受賞作で、5年前にも『夕凪の町 桜の国』で大賞を獲得しており、こうのさんにとっては2度目の受賞だ。
『この世界の片隅に』の三巻は、発表して2年近くなるが、じわじわと売れ続け、既に20数万部を越えた。呉の戦中の庶民生活の一コマを描いたこの作品は、おかしいことにまだまだ呉では広がっていないようである。是非御一読を—。