Archive for 3 月, 2010

2010年4月号

水曜日, 3 月 24th, 2010

○月○日
バンクーバーオリンピックのマスコミ狂騒曲がやっと終った。テレビのまあなんとうるさかったことかーー。そして、ニュース番組のトップがずうっとオリンピック、というのもいかがなものかと思ったのである。
〝メダル、メダル〟のオンパレードに乗せられる私たち視聴者もそれに乗せられず、大いに引いて観る習慣をつけなくてはならない。國母選手の服装問題のマスコミの大バッシングも恐かった。しかし、時間が少し経つにつれて、あれ程バッシングすることか!?と冷静になった〝大衆〟とマスコミの遊離がはっきりして、その様子もおもしろかった。
そんなマスコミ狂騒曲の中で、500mスピード元金メダルの清水宏保さんの朝日新聞コラムは大変興味深く読ませた。独自の視点で語り、あくまで冷静、そして戦略をも示しているのである。最近の政治家さんに読ませたい、一番のコラムだった。スポーツ評論家の二宮清純さんやこの清水宏保さんは、巷の政治、経済評論家さんより、時代の先を読む力は上だと思うのは私だけではない筈である。スポーツと政治、経済を同じ爼に乗せることはナンセンスという論理こそナンセンスなのではないか、とつくづく思ったのである。
○月○日
江田島の教法寺に取材に行く。海上自衛隊第一術科学校の裏側に教法寺はあった。江田島で一番の格式を持つお寺さんが、何というか、山肌に押しつけられるような場所にあることに、少々驚きながら話を伺った。〝やはりそうだったのだ〟元々教法寺は現在の第一術科学校の真ん中辺りにあり、広大な境内を持っていたという。それが、明治19年に海兵学校建立の為に立退きに合って、現在の地に移転させられたのである。呉の宮原にある正円寺さんが、海軍用地の為に休山の麓に移転させられたのと同じである。当時では、〝お国の為〟と言われればそれまでだが、有無を言わせないお上のやり方は、事実としてちゃんと歴史に留めておくべきだと思ったのである。
今月号の特集で、小学校を取材しているのだが、明治時代に入って、従来の私塾や寺子屋が廃止され、公教育の場として学校が各地に設けられていく。その過渡期の時代、お寺さん内に出来た教室から始まった小学校が多いことに気づかされるのだ。教法寺さん然り、また呉宮原の正円寺さん然りなのである。こうしてみると、お寺さんの歴史は地域の歴史に大きな役割を果たしてきたことが分かるのである。
何でも〝大都市スタンダード〟が正しいというマスコミ大半の風潮を、地方が潰すところは、潰していかなければならないのである。その代表が、地域の農であり、文化であり、方言、コトバなのである。
お寺さんや小学校は、昔のように地域の中でもっと存在感を出して貰いたい、と取材をする度に思うのである。

○月○日
呉市議会議員の定数削減が問題になっていたが、なんと4人減っただけの34人になったそうである。〝もっと大胆に議員定数を減らすことが市政に必要〟という呉市自治会連合会が異例の要望を提出したのだが、議員さん達にはまるで伝わらなかったようである。
〝異例の要望〟と書いたのは、私は自治会連合会の区長の人たちは、大きな変化を望まない保守的な考えを持つ人が多いと思っていたからである。だから、3・4人の少数の幅での議員定数削減では、市政や議会改革にもならないぞ、という先を見据えた要望書を議会に提出したことに、〝そのとおり〟と私も喝采を送っていたのである。
名古屋市の河村市長の自論、現議員の半数を削減、給料も半減、政務調査費の廃止、の代わりに職員を使うこと。そして、ここが一番大事な河村市長の意見だと思うのだが、そもそも市会議員というのはボランティアでやるもので、誰でも立候補出来ることが重要なのである。何期も続けてやる職ではない、ということだ。外国では市会議員はボランティア感覚が当たりまえなのだ、という河村市長のテレビニュースの中での弁を聞いたばかりだったので、今回の呉市議会の決定を知り、唖然としたのである。
呉市が財政赤字に陥った一番大きな原因は、埋立地造成の失敗にあることは衆知のことである。これらの計画の実施を決めたのはもちろん議会なのだ。だから、現在の呉市の財政赤字の責任はもちろん議会にもあるのである。責任をとって貰いたい、と思っているのは私だけではない。そんな状況の中で、議員定数を4減で済ます感覚が私には分からない。名古屋市は現在3万人に1人の議員定数で、それを6万人に1人にしたい、というのが河村市長の案。大都市と呉市は、人口で比べただけでは単純に割り切れないのだが、今の呉市の人口比率で議員定数を割ると7千人に1人の議員数ということになる。私が思うに、呉市の最善の議員定数は15人位でいいのではないか!?職業を持ちながら、議員を兼務できるカタチで、議会は週末に集中すればいいのである。そうすれば多様な優秀な人材が集まり、必ずや、市政も変わる筈だと思うのだが、いかがだろう。
行政が職員をシェイプアップする努力を続けているのに、議会だけが変わらないーー!?