Archive for 10 月, 2010

2010年11月号

木曜日, 10 月 21st, 2010


○月○日
呉細うどん研究会が、第一回広島てっぱんグランプリに出場するという。その代表の橘さんが編集室に訪ねてみえた。
B級グルメ大会が全国に広がり、各地でその盛り上がりが話題になり、マスコミ報道で一気に大会がメジャーになりつつある。
そんな中、広島市でも広島お好み焼の地元として、てっぱん料理の情報発信地として遅ればせながら、全国に向けて手を挙げたのが、今回の大会である。
呉細うどんは、そもそもぶっかけうどんとして売り出しているのだが、細うどん自体は焼きうどんやお好み焼にも使われているように、てっぱん料理の素材である。その細うどんを呉のB級グルメとしててっぱんを使ってどう料理にするのか聞いてみると、なんと「呉流お好み焼」を作るという。今までにも、広島お好み焼と呉お好み焼とはどう違うの?と尋ねられることがよくあった。私が「呉焼」の特長としているのは、まず小麦粉生地の大きさ、容量の多さだ。広島より3倍ぐらいの生地を使うことだ。そして、出来上がったお好み焼を二つ折りにして完成、ということ。私は、お好み焼は二つ折りの半月状があたりまえ、と思っていたので、広島流の薄い生地と丸いまま食べることに、その昔ちょいと驚いた記憶がある。呉と広島のお好み焼は違うのだとー。
その呉焼の中に細うどんを入れて、広島てっぱんグランプリに勝負にいくと言われる橘さんである。
お隣りの岡山県でのB級グルメ売り出しは、すごいものがある。今年の「Bー1グランプリ」で2位と4位になった「ひるぜん焼そば」と「津山ホルモンうどん」のように、岡山県の各地にB級グルメが目白押しで、続々町おこしのB級グルメ売り出しに余念がない。Bー1グランプリで上位に入ると、その経済効果は何億円にも上るといわれるから、観光地の町としては、町ぐるみで取り組む所が多くなっている。
呉も様々なB級グルメがある町なのだが、どうも町ぐるみで、という動きが出て来ないところが、呉らしいと言えばそれまでだが、お隣りの岡山県を見るたびに、広島カープは弱い、いや、広島の弱いところだなあ、と思うのである。

○月○日
安登の浄念寺さんを訪ねた。本誌のお寺さん界隈の取材である。住職の名前が安達さんと聞いていたので、ひょっとすると和庄中の同級生かも?と思って行くと、やはり同級生だった。十七代の住職という。
浄念寺が、花の寺といわれるのは、十五代住職の弟の安達潮花の花芸が全国に広まり、時代を築いたからである。
私の時代で安達流といえば安達曈子である。マスコミに取り上げ続けられた彼女のルーツが、安登のお寺さん浄念寺だと、はっきりと分かった。それまでは、単なる親戚のような、薄い情報しか私には得られていなかったのだ。
安達流は浄念寺から生まれたのである。現在の「二代曈子」は現住職高潤さんの長女育さんである。育さんは、11歳の時に東京の安達曈子さんの養女に入り、二代目を継いだ。
安達潮花、曈子の足跡をたどる本を読ませてもらった。そして育さんの花芸の本からも瀬戸内の自然が垣間見える、匂いを感じるのである。
後日の取材時、ちょうど育さんが出産の為に浄念寺に帰郷されていたのも、本誌としては幸運で、話を聞かせてもらった。
呉地域のお寺さんのルーツは、奥深いものがあります。

○月○日
「古典酒場」の9号に、「浜田信郎の呉酒場さんぽ」が新連載されているではないか!?第一回の酒場には、広の「あわもり」が取り上げられている。
全国誌の「古典酒場」に呉の酒場のことが連載されること自体、どうして!?こんなことってアリ?と驚いてしまうのである。浜田さんが呉に赴任したから、呉の酒場のことをブログに書くのは分かるけど、誌面に連載とは、びっくりして喜んでしまったのである。地方都市の呉の古典酒場が全国デビューするのである。浜田さんに感謝である。
また、呉酒まつりにも古典酒場の編集者たちが何人も駆けつけてくれるという。これも嬉しい限りだ。
いつも呉の酒場で飲んでいる私たちとは違った視点で、町や店の紹介をする浜田さんに注目である。

「古典酒場」三栄書房
定価(本体933円+税)