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2011年4月号

木曜日, 3 月 24th, 2011

○月○日
東日本大震災を知ったのは、歯科の椅子で治療を受けている時だった。モニターに映る無音のテレビドラマを見るとはなしに見ていた。その時である。地震速報があり、そのまま津波に襲われる衝撃の映像を見たのである。
マグニチュード8.8と発表された地震規模が後に9.0に変更された。マグニチュードが0.2大きくなると地震のエネルギーは2倍になる。今回のエネルギーは関東大震災の約45倍、阪神大震災の約1,450倍という。
また、1900年以降に起きた地球上の地震では、’60年のチリ地震(M9.5)、’64年のアラスカ地震(M9.2)、2004年のスマトラ沖地震(M9.1)に次ぎ、’52年のカムチャッカ地震(M9.0)と並ぶ第4位の規模になる。
それにしても、テレビはスゴイ映像を流し続けたものである!
こうしてこの文章を、編集後記的に書いているのだが、まさに日本国の一大事が起きている。この大震災と私たちは正面から向き合わなくてはならないのである。
私たちの住む地域は、東日本とは遠く離れており、地震の揺れがなかったこともあり、テレビ画面からの「緊急性」を受け取るしかないのが現状だ。
テレビのすべての局が大震災の報道を続けている。しかし、津波の衝撃映像を繰り返し見続けていると、何というか、自分の脳にもダメージを受けているというか、生活の中での積極性が失せるというか、テレビの前にボンヤリと坐ったままの自分に気づく。
また、そうこうするうちに、テレビ報道のやり方に腹を立てている自分に気づくのである。死者何人、行方不明者何人、という報道はもういい。それより避難をしている約45万人の現状を知りたい。自衛隊10万人動員の姿を見たい。町が壊滅したといわれている地の、助かった家々の生活を知りたい。各自治体の広報担当者の横並びの情報を知りたい!!
それにしても、テレビで報道するキャスターが急にヘルメットを被り、重たい表情で喋るのは、どうなんだ!?と、ついテレビに向かって喋っている私がいる。
また、それにしてもだが、テレビからのコトバが伝わってこないのだ。中でも、福島原発冷却不全の記者会見の担当者のコトバはまるで分からなかった。真実を伝えない、責任の所在をあいまいにするための会見で、緊張感のないコトバを話すこれらのお役人を見ていると、オーバーに言えば、日本という国家は危いところにきている、とひしひしと感じたのである。
コトバの使い方こそ大事なのだ、とテレビに吠えながら、私もーと自省するのである。

○月○日
4月10日、24日に統一地方選挙がある。そして、呉市議会議員選挙も24日に行なわれる。呉市の市議会議員の定数は34名。立候補者は現在のところ40名である。
混沌とした政局がいまだに続く日本の中で、名古屋や大阪の地方議会から新しい動きが生まれ、マスコミを賑やかしている。そんな中での統一地方選に対して、私たちは、地方と国の行政を同じ視点から考え、つないでいかないといけない。また、一番身近な市議会のこと、そして市議会議員の人たちがどんな人なのか知らないといけない、と思ったのである。
そこで、3月3日に今回立候補する人たちに本誌からアンケートをお願いした。
全国の地方議会の現状は、「修正しない議会(この4年間で首長提案の議案で修正や否決をしたのは、一議会平均414本のうち0本が50%、1本が18%)、「提案しない議会(この4年間で議員提案の政策条例を1本も制定していないところが91%)」、「公開しない議会(議案に対する議員個人の賛否を公開していないところは84%)」という「3ない議会」が殆どなのである。
呉市は「3ない議会」ではないが、昨年までは、限りなく「3ない議会」に近い状態だった。
これから確実に進む人口減少社会で、地方自治体が生き残る道を国の力ばかりに頼るのではなく、地方自らが制度設計、政策を展開する仕組みを作らなければならない。
そこで、いまの地方議会のありようが問われ、また市議会議員を選ぶ私たちの責任の重さが問われようとしているのである。
私たち市民は、議会を改めて見直し、地方自治の議論に積極的に参加しなければならないためにも、より市議会議員のことを知りたいと思い、今回立候補する人たちにアンケートをお願いしたのである。
そして、その結果アンケートが返ってきた立候補者は16人と1会派の3人、計19人だった。現職議員の多くの方にアンケートに答えて貰えなかったことは本当に残念だった。
前回の投票率は60%。今回は80%を目指して、皆で市議会議員という役割を考え、来たる4月24日、投票に行くようにお願いしたい。