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2011年5月号

金曜日, 4 月 22nd, 2011

○月○日
東日本大震災(3・11)は、今からの日本の大転換点になるかもしれない、と考えている。
太平洋戦争後のことを〝戦後〟というコトバで括るように、東日本大震災後の今からは〝震災後〟という時代に入ったのである。
震災後から一ヶ月経ち、西日本に住む私たちは、表面ではいつもと変わらぬ生活を送りながら、日々マスコミからの震災情報を受けとめている。余震が続き、福島原発からの放射能流出の〝脅威〟が続く東日本で暮らす人たちと私たちは大違い、と自分に言いきかせている。
そんな中、震災報道を流すテレビに向かって、ついつい呟いてしまう私である。
〝被災地のライフライン整備、もっと早くならないのか!?〟
〝仮設住宅建設が遅いし、もっとたくさん建てれないのか!?〟
〝被災者への義援金、まだ届いてないの!? 〟
〝被災地での海上、陸上、航空自衛隊の仕事振りがほんの少ししかマスコミに載らないのはどうして!?〟
〝福島原発の様々な広報マンのコトバって、信じられなくなって久しいよね!?〟
〝福島原発情報は、外国の報道やツイッターなどネットからの情報を見ていると、日本のマスコミは、戦中の「大本営発表」と同じように見えてしまう!?〟
と、身が一応安全な西日本の外野からイチャモンをつけるだけの自分って、これまた何なんだ!?と、自問自答する。
それにしても、震災後にマスコミに登場する政治家のコトバの使い方が気に障るのはどうしてだろう!?今までも気にはなっていたのだが、震災後は特に耳につくのだ。
寝ないで一生懸命コトに当たっている自分という政治家は、これほど苦労しているのだからあくまで正しいのだ、という心音が透けて見えるのである。政治家には私たちには接することが出来ない多様な情報が集まるのだから、それを編集して、先に起きる数々の問題を示して、私はこう対処したい、というコトを自分のコトバで語ってもらいたいのだ。
そんな中、東京都知事選があり、現職の石原慎太郎さんが当選した。その石原さんの当選の弁が意外に説得力があったのである!?
電力節減の問題で、自動販売機やパチンコなど無駄と思われる電力はまだまだたくさんあり、今からこれらを含めて対処していきたいと言う。それには地方自治体でも独自で条例を発すればいい―。石原さん得意の〝国に委せておれない〟というコトバである。
東日本大震災は正に天災なのだが、時が経つにつれて復興の質が、人災によって悪い方へ曲げられてはかなわないのだ。
東京都知事選を含む統一地方選の前半戦は終った。広島市は前市長を継承する候補者が落選した。震災後の自治体選挙に投票する有権者の視点が少しずつ変わってきているのだろうか。〝この人でまあいいか!?〟というアバウトさが有権者に薄まってきている。この流れはどんどんはっきりしていきそうだ。
そん中で広島県会議員選挙が行なわれたのだが、呉選挙区は無投票選挙に終ってしまった!?困ったもんである。何が困ったのか!?といえば、震災後のこの時に、広島県の中で呉地域という自治体の現状や役割を選挙に出る人達のコトバを聞きたかったからである。この時に無投票で信任を得たことになる県議の人たちは、改めて震災後の緊張した地方自治のことを公に語るべきである。
そうでないと、県単位の行政に対して、私たちにはあまり関係のない行政システムで、国と市があればいいのじゃないか、という思いを進めてしまうかもしれない。もう県単位の行政はいらない、早く道州制にしたらいいじゃないか、という震災後の私たちの本音に繋がっていきそうなのである。
その流れでいうと、4月24日の統一地方選の後半戦も大事なイベントである。
大震災の現在の状況を見ると、やはり〝国はあてにならない〟、地方は様々な災害に対して自分達で守らないといけない、と肝に銘じさせられた筈である。日本全国、〝地産地消〟と〝地災地守〟を進めていくことである。ライフラインの守備の徹底だ。
元々日本という列島の国は、自然災害を繰り返して生きていかなければならない宿命の地なのである。科学万能という経済至上主義に頼り過ぎて、自然に耳をすましていなかった結果の表れと思うべきではないだろうか。これからも自然の脅威は当りまえに続き、共生していかなければならないのは自明である。
そこでまた〝政治家が私たちを守ってくれるのか!?という問いを統一地方選後半戦で考える時なのだが、答は〝NO!?〟である。そもそもそんなことは有権者も分かっているのだが、〝震災前〟は地元の国会議員が国のことも地元のことも考えてくれればいい、とアバウトに思っていただけだからである。だから市議会議員と県議会議員のことを、私たち市民にとって彼らの仕事をよく見ようとしなかった。市会議員や県会議員は昔から議会があるから議員が必要、というシステムを私たちが鵜呑みにしてきただけだ。またその現状が〝大震災〟があったことで、私たちの自治意識が少しずつ変化していっていることを、議員も有権者も自覚する時が来ているのである。
〝国に委かせておれない〟という地方自治体の選挙は4月24日にもある。