Archive for 9 月, 2013

2013年10月号

木曜日, 9 月 19th, 2013

◯月◯日
2020年のオリンピックが東京に決まった。ま、それはよかったのだが、決定前のテレビ報道の異常振りにげんなりしたのである。オリンピック誘致のニュー スはもう見たくないので、チャンネルを変えた。しかし、変えても同じようなニュースと、コメンテーターのわけ知りの薄っぺらのコメントが聞こえてくるばか り。同じようなニュースを繰り返し見せられると、人間が思考停止に陥るような感覚にさせられるのである。ということは、テレビ業界は、見る者を思考停止に 向かわせて、同じように繰り返しの広告を生かす術を心得ているのだろうか!?
私は、福島原発の汚染水問題の最新ニュースを知りたいと思いテレビを見るが、突っ込んだ報道は皆無で、東電の記者発表をなぞるだけである。それにしても東 電の記者発表のやり方、横並びで頭を下げる光景を何回見せられたろう。これも同じような繰り返しの構図だ。見ている者に信用してくれ、と言っても〝東電 顔!?〟のあの無表情な広報マンのコトバは、私たちに思考停止を押しつけてくるだけである。
異常と言えば、今夏の猛暑はすごかった。関東地方の猛暑が報じられると、つい福島原発で放射能に立ち向かって働いている人のことを想像するのだ。あの暑さの中で、防護服での作業は、一体どうしてるんだ!?毎日何千人もの作業の実態はどうなっているのか!?
殆どそういった報道がないのは、これはどうしたものなのか!?素直な心配、疑問である。
安倍首相は、オリンピック誘致決定前のプレゼンで、世界に向けて汚染水は太平洋に漏れていないと強弁した。国際公約をしたのである。国内公約違反は日本で は日常茶飯事だが、世界となるとこれは別物だ。〝くさいものにフタ〟をして先送りしないで、責任の所在をハッキリ表に出しておくことを願いたい。そして、 公約を〝東京〟で実行してもらいたいものである。
それにしても、〝東京東京〟という騒動を見るにつけ、地方との格差は開くばかりだ。選挙民の多いところイコール国会議員も多いところ、が何でもうるおうのが今の日本らしい。マスコミの拠点でもある〝東京〟は、イコール〝全日本〟なのだそう。

◯月◯日
わが編集室前の旧呉税務署が解体工事中である。現場を囲む塀が出来、防音シートがその上に張り巡らされている。4階建ての4階にある編集室は、時おり震度1位の揺れと解体の騒音に悩まされる日々が1ヶ月近く続いている。
そんな中で、少々驚いたというより、これは見事と感心したのは、コベルコの可動式クレーンとショベル2台である。この2台が連携して建物を崩し、ガレキを 砕き、それをトラックに積み込み撤去する。この一連のシステムは、まるで〝解体ショー〟を見ているようだ。それも4階からの特等席からである。塀の一部を 取り払って、一般の人にも見せてあげたいほど、コベルコ2台の性能は〝見世物〟なのである。
ところで、塀の中がどうなっているのか、見てみたいのは、新庁舎建設予定地である。塀を取っ払って、空き地をさらした方が市民に対しての〝情報〟開示になると思うのだがー。
その新庁舎建設は8月の3度目の入札で落札業者が決まり、9月の市議会で採決。可決されれば10月に着工するという。
この問題で私が言いたかったのは単純なことなのである。新庁舎に何でこんなにお金がかかるのか!?ということだ。
呉市と同じくらいの都市と比べて、新庁舎建設費が突出して高いのが呉市なのである。
国は、財政再建しないと国がつぶれる、だから消費税増税も決めた。
それに対して地方都市呉は、国が合併特例債を使えというのだから、出来るだけ使ってしまおうとする。
しかし、呉の市民は何でそこまで多額の国の金を市が使おうとするのか!?市が防災拠点の為というなら、小・中・高の学校改築の方が先でないの?といってい る。一歩引いて、ここまで市が押し進めていこうとするなら、新庁舎の設計をシンプルデザインにしたら、といっているのである。
中でも建設費高額のネックの第一はホール建設が含まれていることだ。市は〝市民会館の代りが要るでしょ〟と市民に問うと、〝まぁ、要る〟と市民が答えるに 決まっている。しかし、新庁舎のホール建設や駐車場の費用はこれだといえば、〝こんなにかかるなら要らない〟と市民は言う筈である。
東日本大震災という国難があり、福島原発の放射能対策も遅々として進んでいない現状で、自分の町に突出して立派な庁舎が出来上ってしまうのは、今どうなんだ!?と殆どの市民は思っているのである。思っていないのは、市と市会議員の皆様だけである。
呉市史は現在も編纂が続いているのだが、たぶん平成25年の年表には10月呉市新庁舎着工。11月市長選で小村市長3選!?と掲載されるだろう。
市史年表には、〝新庁舎建設に待った〟の署名が5万人集まり、市に提出された、という記事は載る筈もない。
タウン誌の使命の一つは、市史の裏面、この時市民はこんな貌をして町で暮らし、こんなコミュニケーションをしてました、ということを誌面で伝えておくということだろう。
呉市史と共に本誌を後の人が読んでくれれば、と思うのである。

2013年9月号

木曜日, 9 月 19th, 2013

◯月◯日
〝呉少女遺棄事件〟と名付けられた事件の検証が続いている。
先の参議院選の最中、テレビのワイドショーを賑やかしたのがこの事件だった。連日、呉警察署前はマスコミの人だかりが出来ていた。我が編集室から警察署の裏庭が見えるのだが、その裏庭側の塀の上からカメラを向けるマスコミがいたほど報道はヒートアップしていた。
この事件が、あれほどまでに大きく取り上げられたのは、ネットのLINE上でのけんかがきっかけで殺人事件にいたったことや、関わった少女達は親と離れて共同生活をしていたことなど、〝時代性〟を立ち上らせたいマスコミのストーリーにピッタリとはまる事件だったからだろう。
事件は、少女達7人が事前に打ち合わせた上で女子生徒を誘い出して、車内で監禁し、死ぬかもしれないと思いながら、互いに制止せずに暴行を続け、広島市から呉市の灰ヶ峰に移動した。そして山中でも暴行を加えて殺害したという。
広島弁丸出しのLINE上のやりとりを見るにつけ、けんかの根っこになっていることが報道で見えてこないのである。
実は、〝接客業〟の売上金の分配で亀裂が起きたことが根っこらしい!?ネットで客を集める〝接客業〟が簡単に出来てしまう現実があることを知らなければ、事件の検証にならないのである。
まるで集中豪雨のようなこの事件報道も、お隣の山口県で起きた〝山口・周南5人殺人事件〟のおかげで、呉警察署前の賑いはパッタリと消えた。
そして、山口の〝集中豪雨〟は北上して東北に移った!?

◯月◯日
呉宮原高校同窓会に行く。同期生のテーブルは一つで、昨年より集まりが悪いようである。しかし、会場は同期生別のテーブルがめいっぱいに置かれ、満員御礼の感。
40代の同窓生に聞いたところ、リタイア世代の出席が多くなり、中堅世代の40代のテーブルはいっこうに上席に移る気配はなく、逆に入口近くの末席に押し戻されているという。
毎年卒業生が回を重ねて増えていくわけだから、参加する同窓生は徐々に増えていくのが道理だが、そうはいかないのが現実らしい。
今回、3回目の出席の同窓会、本音をいうとあまりおもしろくない。この同窓会を同期生の集まりに続けたいので出席してきたが、集まらないのだから、仕方ない。じゃ、同窓生とコミュニケーションをと ればいいのだが、これが意外とむずかしいのである。同期生別にがっちりと堅められている雰囲気が強く、近づけないのだ。進行側がうまくシャッフルする装置を作っていかないと、本来の同窓会のコンセプトからずれたままで続いていくしかない。そこで、もう一度学校を同窓会場に戻したらどうだろう!?

◯月◯日
「おしい!広島県」の新観光キャンペーンで活躍中の河原さぶさんにお会いした。
河原さんは昭和20年、江田島で生まれてすぐに呉へ引っ越し、五番町小学校4年まで呉に暮らした。父親は中国新聞呉支社の記者で、〝仁義なき戦い〟の時期に活躍した記者として知られている。
河原さんの俳優のキャリアはゆうに40年を超え、数々のテレビドラマや映画に出演してきた。
そして、60才を過ぎて〝仕事はもうそんなにしなくていいかな〟と思い立ち、沖縄に移住したそう。それから縁あって第二の移住地に呉を選んだ。姉の暮らす故郷呉である。
移住して一ヶ月あまりの河原さんは、「おしい!広島県」の仕事がない時間は、毎日のように狩留賀浜に通っているそう。泳ぐことが好きという河原さんの水泳距離は3㎞から5㎞という。おかげで引きしまった体と日焼けした顔と頭が出来上がっている!?
町で見掛けたら声を掛けて下さい、と河原さん。

◯月◯日
毎号、呉新庁舎問題のことを書き続けているが、この問題の決着もクライマックスに近づいてきた。
この度3度目の入札で落札業者が決まった。予定価格を引き上げ、「総合評価」から「一般競争」に入札方式も変更し、ようやく落札業者が決定した。応札したのは一社だけだった。市は8月20日までに仮契約し、9月の市議会定例会に契約締結議案を提出。10月の着工をめざしている。
それに対し、早期建設の見直しを訴える議員連は、市民の署名を集めて「待った」をかけようと運動を続けている。
また、〝11月の市長選まで新庁舎問題の決着を待とう〟という意見もあり、まだ市が描くシナリオ通りにいくとは限らないというのが現実だ。