Archive for 12 月, 2013

2014年1月号

火曜日, 12 月 24th, 2013

今年も残り後わずかになりました。
本年中のご愛読、ご協力ありがとうございました。
本誌は来年、2014年で30周年を迎えます。
〝継続は力なり〟といいますが、長くやっている事がイイことばかりとは言えません。ただ、30年間呉地域のタウン誌を編集してきた者として、確信したことがあります。
それは、私たちの今の社会は、私たちの先人の大きな犠牲の上に成り立っているということです。
戦後の民主主義システムのおかげで、日本は豊かになった、といわれてきました。
しかし、その豊かになったというシステムは、戦争で300万人の人が死ななければこういうかたちの民主主義は達成されなかったのです。
呉地域も日本一の軍港都市として栄枯盛衰を身を持って極めてきました。
先人たちが血と汗を流した上に、成り立っているのが現在の呉の姿なのです。
町は先人の〝贈り物〟で成り立っていることを私たちは自覚しなければなりません。
そして、先人からの〝贈り物〟を、現代に生きる私たちは、次世代にまた〝贈り物〟としてパスしなければならない。
そこで、〝共同体〟というコトバをキーワードとして立ち上げたい。
私たちは、呉地域という〝共同体〟に生きていることを意識したいのです。
家族という共同体、学校という共同体、企業という共同体、そして地域という共同体です。
そして、それらがみな繋がっていることをもっと意識してもらいたい。
私たち一人一人に、共同体意識が芽生えれば、まだまだ地方の都市も多様に生き延びれるかもしれません。
サッカーのパスのように、球をぐるぐる回すことです。
地域の共同体の中で、モノやコトをぐるぐる回すことー。
パスをされた人が、またパスをしない、出さないから、そこで流れが切れてしまうー。
パスを出さないで持っていると、次のパスは来ないのです。
とにかく、パスが来たらワンタッチでパスを出す。
そういうプレイヤーのところにパスが集まる。
〝いいとこ取り〟をする人のところには、パスは集まらない。
これはビジネスでも全く同じことです。
お金も情報も評価も、動いているところに集まってきます。
ものをぐるぐる回すことが共同体を生かす確信です。

〝月刊くれえばん〟は、呉市図書館と広島県立図書館に毎月送付しています。〝呉の町の歴史〟の保存資料として収められています。
殆どの情報誌は、読み捨てにされますが、本誌は何とかそうならないような編集を心懸けています。
〝この時の町は、こんなことがあって、こんな人が活躍していたんだ。〟
〝そして、こんなに旨そうな店があったり、こんな企業が元気だったんだ〟という情報を町の歴史の一コマとして誌面に保存しています。
また、次世代に伝えるメッセージも編集に組み込むようにしたい。
〝くれえばんにわたしの若い頃の写真が載っとる〟と、子どもに見せれる〝時間〟が、タウン誌の歴史の役割かもしれません。
〝わたしは、この地域に生きていた〟というあなたの歴史の一コマが残せますよ、というのもタウン誌のウリになるかもしれない、と思ったりしています。
そんなことを、30周年になるいま考えています。
そして、〝継続は力なり〟というコトバの意味をまた考えているところです。
(木戸 俊久)

P.S.

本誌の裏表紙(表4)のスポンサーを募っています。どうぞご協力よろしくお願い申し上げます。