2019年2月号

○月○日
今年は平成最後の年、31年である。昭和からは94年、大正は108年、そして明治は152年を数える。
日本は1872(明治6)年に、旧暦から西洋の太陽暦にぱっと切り替わった。新暦と旧暦、2つの時間を生きる中で、日本文化の継承は時間を経るごとに細くなりながらも連綿と保っている。
日本の正月はそのまま新暦だが、昔のまま、旧暦の正月を年始にしている国がアジアにある。中国と韓国だ。今年の旧正月は2月5日で、その前後1週間は休日だ。故郷に帰る民族大移動で、国内の交通は大混雑に陥るそうだ。
明治、大正、昭和、平成と年号が変わり、今年5月から新しい年号になる。30年間の平成の時代を振り返り、様々な視点で時代を編集する作業が始まっている。
先月号にも書いたことだが、本誌は平成の始まりから終わりまで発行を続けたことになる。まさに平成と共に30年ー。
天皇陛下の〝お言葉〟があり、生前退位が決まった。改元である。そこで、昭和から平成に改元したときのことを思い出すが、どうもおぼつかない。昭和という時間があまりに長く、戦前から戦後の昭和を総括できない日本があったように思う。平成に改元されたときの日本はまさにバブル経済に浮かれていた!?だから、前回の改元の受けとめ方と、今回はどうも違ってきそうな気がしてならない。
天皇の生前退位の報道を時間をかけて見ているからである。天皇陛下の〝お言葉〟の中にある深い意味を少しながらも分かるように感じる。
〝象徴天皇〟とはー、という表面的なだけの教育を受けた私たちに対して、国家というコト、そして日本の歴史を、元号が変わる今だから、少し考えてみて、と言われている気がするのである。
そこで話は変わるが、平成30年間のくれえばんを見直してみた。毎年2月号は〝新成人の貌〟と題した特集が定番だ。成人式の会場での撮影である。晴れ着姿の新成人の〝よそゆきポーズ〟を毎年掲載し続けていると、こちらもマンネリでおもしろくない。だから出来るだけ新成人のコトバを取り入れて編集してきた。これらの新成人のインタビューは意外と真面目に答えてくれており、今読んでも興味深い。
ここで、平成時代の成人式のことについて書いておかなければならないことがある。呉市の成人式会場は、市民会館から文化ホールに移った。本誌も会場の外で新成人を待ち受け、撮影を繰り広げた。撮影した新成人を数多く誌面に載せることで、2月号はよく売れたのである。評判がいいので、私も調子にのって毎年会場の外で〝くれえばんです。撮りますよ〟とやり続けていたら、新成人が集まり過ぎて、変な盛り上がりにさせてしまったのだ。一部のやんちゃ新成人が酒を飲んで暴れてしまうことが続きだした。
そのことが原因で、呉市の成人式は、各自治体に分散して行うようになってしまった。そして、本誌も分散開催の一因になったかもしれないと思ったので、分散になった年から2年間、本誌主催で大和波止場で撮影会を実施した。しかし、それも会場での後味が悪いさわぎだけが残り、撮影会もやめてしまった。
そんなこんな平成の成人式だったが、いま思うことはやはり成人式は一括開催がいいと思う。人口減が続く中、〝私と同年の新成人が呉にはこんなにいるんだ〟と思いを持つことが大事なのだ。町に人出がない最近だけど、集まればまだまだ元気な町だということに、思いが繋がればいいのである。

コメントをどうぞ